町村会100周年冊子
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 今から約1200年前に編集された﹁万葉集﹂にも詠われた温泉です︒ ﹁足柄の土■肥■の河■■内に出づる湯の世にもたよらに 子■ろが言はなくに﹂ 町内の藤木川・千歳川が刻む湯河原の渓谷に湧き出てゆらぐ湯の様を恋人の揺れ動く気持ちに例えた︑素敵な恋歌によって湯河原温泉が世にデビューしました︒ 湯河原温泉の泉質は︑ナトリウム・カルシウム|塩化物・硫酸塩泉︒﹁傷の湯﹂で知られた湯河原温泉は︑傷病兵の療養地に指定され︑名湯の評判が全国に広まり︑ 湯河原町の四季を彩る花々は︑湯河原の人々が大事に育んできた貴重な観光資源です︒ ﹁おだやかに始まる春﹂は︑湯河原梅林﹁梅の宴﹂︒雄大な自然景観に出会える岩肌が露出した幕山の山麓斜面一帯に紅梅・白梅が約4000本咲き誇ります︒千歳川の川沿いに広がる桜並木は︑穏やかな陽気に誘われて︑散策した明治から昭和初期にかけては︑こういった長い歴史と泉質の良さ︑そして豊かな自然を求めて︑夏目漱石や芥川龍之介︑谷崎潤一郎︑国木田独歩など︑多くの文豪が静養に足を運んでおり︑現在も免疫力を高めると言われている温泉が再び注目されています︒ロケーションが楽しめる︑約5万株植栽されている﹁さつきの郷﹂がおすすめ︒近くには茶畑が広がる長閑な景色も堪能できます︒そして︑忘れてならないのは︑町内のみかん畑︒白く可愛らしい﹁みかん﹂の花が咲き︑町全体が柑橘の香りに包まれます︒ ﹁森が静かに教えてくれる秋﹂は︑赤く色づいたもみじが美しく染まり︑奥湯河原エリアでは︑静かなせせらぎの音を楽しみながら︑もみじを眺めることができます︒ハイキングコース内にある池峯﹁もみじの郷﹂は︑約560本のイロハモミジが植栽されており︑湯河原の自然を心ゆくまで楽しむことができます︒ ﹁心湧く癒し場の冬﹂は︑湯けむりが恋しくなる季節︒効能に優れた湯河原温泉に浸り︑ゆったりと流れる時間を満喫できます︒あた心を■ふんわり■と解きほぐし︑日心とからだにじ〜んわり効く湯河原温泉の秘密四季彩のまち ゆがわらさつきの郷みかん狩り湯河原温泉海上花火大会藤木川と紅葉たごかろのな疲おれもをてな忘しれはさせ︑訪まれする︒方の湯河原梅林 ﹁にく鮮位なやる置場かし︑真所にで彩鶴すら半︒れ島るを夏望﹂はむ絶︑高好台の■33

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