東日本大震災1周年にあたって
東日本大震災1周年を迎え、あらためて、犠牲になられた方々のご冥福をお祈りいたします。また、被災地で住居や職場を失った方々、本県に避難されていらっしゃる皆様方に、心よりお見舞いを申し上げます。
今、被災地では、復興に向けた歩みが始まっています。昨年3月、自然の猛威の前に、住みなれた家や風景が一瞬のうちに破壊され、大きな津波に飲み込まれていった光景は、今も脳裡(のうり)を離れません。新しい春が巡ってきても、被災された方々の深い悲しみがすべて癒やされることはないでしょう。しかし、そうした中で、力強く立ち上がり、復興への歩みを着実に進めていっていただくことを願わざるを得ません。
これまでも、県および市町村は、被災地への行政職員の派遣、ボランティア活動支援のための「かながわ金太郎ハウス」の設置、県内に避難されている皆様への住宅の提供などを進めてまいりました。被災地では、今、がれきの処理や働く場所の確保、社会基盤の整備など、復興に向けた課題が山積しています。一日も早い復興のために、私たちとしても、できる限り被災地や被災者の皆様を支援させていただきたいと考えています。
災害は、いつ、どこで起きるかわかりません。神奈川においても、東日本大震災の教訓を受け止め、次の世代に伝えていくことが大切です。県と市町村は連携し、住民の皆様や関係機関等のご協力をいただきながら、しっかりと神奈川の防災・減災対策に取り組んでまいります。
平成24年 3月
神奈川県知事 |
黒 岩 祐 治 |
神奈川県市長会会長 |
茅ヶ崎市長 服 部 信 明 |
神奈川県町村会会長 |
箱根町長 山 口 昇 士 |